共感する女脳、システム化する男脳
サイモン・バロン=コーエン
男と女とでは脳の作られ方が違うとよくいわれるが、それを、「共感」と「システム化」というキーワードでひもとく。脳科学的な分析というよりは男女に見られる一般的な傾向の違いを、どう解釈するのかというヒントを与える内容。必ずしもすべての男女にあてはまるわけではないが、男女のコミュニケーションのずれを感じたときに、客観的に状況を捉えるためのツールにはなるはず。
◎グッときたひと言・・・性別による違いがあるのは事実であっても、ほとんどの人では、それが本人やまわりの人に何らかの苦痛を与えるほどのレベルではないということだ。それなら人為的な介入を行う必要はないだろう。そんなことよりも私が望むのは、男性と女性の心の働き方の本質的な違いがどのようなものなのかが広く知られるようになり、ひとりひとりの違いが受け入れられ、誰もが尊重されるようになることである。弱点を補う教育が行われるならそのほうがよいに違いない。しかし必ず個別の長所や短所に基づいたものでなければならない。
◎グッときたひと言・・・性別による違いがあるのは事実であっても、ほとんどの人では、それが本人やまわりの人に何らかの苦痛を与えるほどのレベルではないということだ。それなら人為的な介入を行う必要はないだろう。そんなことよりも私が望むのは、男性と女性の心の働き方の本質的な違いがどのようなものなのかが広く知られるようになり、ひとりひとりの違いが受け入れられ、誰もが尊重されるようになることである。弱点を補う教育が行われるならそのほうがよいに違いない。しかし必ず個別の長所や短所に基づいたものでなければならない。