ためになる本紹介 父親書房

ダメパパおおたが実際に読みあさった育児関連本百冊以上の中から、おすすめの本だけをピックアップして紹介します。
しつけ、夫婦関係、心理学など、ジャンルごとにソートできます。

海外での研究事例

パッショネイト・マリッジ

D・シュナーチ

「セックスレス」は夫婦がそれぞれに人間として成長するための試練であるという考え方。諍いの多い夫婦は感情的に疎遠なのではなく、むしろ感情的に癒着してしまっている状態であるという解釈が目からウロコ。
家族療法に用いられるボーエン理論の「分化(ディファレンシエーション)」というキーワードを軸にして、なぜ多くの夫婦がセックスレスに陥るのか、どうしたらそこから脱却できるのかを解説している。
一般の人向けに書かれてはいるが、「分化」という概念を理解すること自体が、心理学をかじった人ならわかるけど、そうでない人にはちょっと難しいかも。
セックスレスだけではなく、いわゆる産後クライシスにもほぼそのまま適用できる。

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共感する女脳、システム化する男脳

サイモン・バロン=コーエン

男と女とでは脳の作られ方が違うとよくいわれるが、それを、「共感」と「システム化」というキーワードでひもとく。脳科学的な分析というよりは男女に見られる一般的な傾向の違いを、どう解釈するのかというヒントを与える内容。必ずしもすべての男女にあてはまるわけではないが、男女のコミュニケーションのずれを感じたときに、客観的に状況を捉えるためのツールにはなるはず。

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なぜ女は出産すると賢くなるのか

キャサリン・エリソン

母親になることで、女性の体と脳にどんな変化が起こるのか、さまざまな研究結果をもとに、ジャーナリストの視点で要点をまとめてある。男性の変化についても書かれている。
妻について、母親について、科学的に理解したいパパたちにおすすめ。

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子どもの「遊び」は魔法の授業

キャシー・ハーシュ=パセック、ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ他

英語タイトルは"Einstein Neve Used Flash Cards"(アインシュタインはフラッシュカードなんて使ってなかった)です。アンチ早期教育の本ですね。正直、分厚くて、ちょっととっつきにくい本ですが、何気ない子どもの遊びが子どもの発達にいかに重要かということを説いています。昨今の早期教育ブームに「?」と思う人におすすめです。

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『親業』子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方

トマス・ゴードン

「どうやって言うことを聞かせようか」と肩に力が入ってしまっているパパにおすすめ。心理学で言うところの受容・共感のテクニックを親子の会話に応用する方法。「ここは厳しくしつけなきゃ!」って思うときって、冷静に考えると親の意図と子どもの意図がぶつかりあっているときですよね。そんなときには、親も子もどっちが勝つかという発想になってしまいがち。しかし、一般社会において、他人と意見が食い違ったとき、どっちが勝つかなんて競争は極力避け、お互いのニーズや真意を確認しながら、折り合いを見つけますよね。それと同じことを親子でもできるようになる具体的な方法が書かれています。「ほんとにそんな効果があるの?」と最初はまゆつばな感じがしますが、実際に試してみるとうまくいきます。そして、親子だけでなく大人同士の会話にも有効な会話法であることもわかるでしょう。

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