毒になる親
スーザン・フォワード
子どもに対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それが子供の人生を支配するようになってしまう親。無意識のうちに子供に害悪を及ぼす親。そのような親を「毒になる親」と呼び、親の無意識な言動がいかにネガティブな影響を子どもの心に与えているかを解説している。そういう親は自分も同じように育てられていることが多く、自分のしていることを悪いことだとは全く認識していない。本書では、そのような親自身が、自分の親から受け継いでしまった負の遺産を断ち切り、新たな価値観で子育てをすることまでを含めて提案している。本書で紹介される毒になることの多くは、多くの親が日常的にしていることだと思います。自分の不適切な子どもへのかかわり方を「やっちゃったー」と自覚しているのと、継続的に罪の意識もなく行われるのとでは大きな違いになると思います。かなり暗い内容ですが、親として自分が当たり前だと思っていることがもしかしたら子どもの心を深くえぐる、もしくは心を硬直させているかもしれないとチェックする意味で一通り呼んでみるといいと思います。