家族問題に悩んだら
問題の本質を共有するためのケンカ
家族会議を設定すること自体が難しいことも多いでしょう。 そんなときは2つめの共有方法「ケンカ」です。 「えっ、ケンカなの?」って思う人も多いと思いますが、フツーにケンカです。 ケンカは、親密な人同士でしかできない濃密なコミュニケーションです。 ケンカする中で、相手の本音が初めて見えたり、 自分自身の本音に気づいたりすることも多いと思います。 こじれた問題を解決するのに、ケンカより早い方法はないのではないかとさえ思います。 特に夫婦には「するべきケンカ」というのもあるように思います。 それを後回しにするから、あとあとで大問題が発生する。。。 ただし、ケンカにもルールは必要。 問題を共有するためにケンカをするなら、このルールだけは守ってください。 「原因や責任をなすりつけ合うのではなく、 お互いに今後はどうしてほしいのかを具体的に要求する」ことです。 「あなたがこれこれこうだからダメなんだ」ではなく、 「これまではこうだったけど、今後はこうこうこうしてほしい」と "自分の"要望として、具体的に伝えるのです。 「問題」の「原因」を議論するのではなく、 「問題」によってどんな「実際に困ること」「2次的な障害」が生じているのか、 そしてそれがどうなれば解消されると考えているのかを伝えるのです。 うまくいけば、「それはできない」とか 「こういうことでいいならできる」などと言いながら、 折り合いを見つけることができるかもしれません。 すなわち解決です。 折り合いがつかなくても、「なるほど、こういうことを望んでいたんだな」と 相手が「問題」と思っていることの具体的な内容がわかれば、 「問題」が「共有」されたことになります。 問題の根が深い場合、これらの方法でもうまくいかないかもしれません。 その場合には、やはり家族療法家など、専門家の援助を受けることが必要になるでしょう。 しかし、「解決」を焦るのではなく「共有」するスタンスをとるだけで、 かなり多くの家族問題が良い方向へ進み出すのではないかと思われます。 個人が人生のさまざまな問題を解決しながら、 自分の歴史や財産を作っていくのと同じように、 家族の問題もまた、家族の歴史や財産になるでしょう。 決してひとりで解決しようとせず、家族全員の歴史、財産にしてください。


