しつけに悩んだら
手本を示せばまねをする
しつけのために、ときに叱ることも必要ですし、褒めることも必要です。 モノで釣ることもあるでしょう。 いったいどんなときにどんなしつけかたをすればいいのか、みんなが悩むところです。 そして、その答えはありません。 その場、その場で判断するしかありません。 恐怖で行動意欲をそぐようなしつけをしすぎると、何をするにもおどおどして自信のない子になってしまうかもしれません。 ご褒美で釣ってばかりいると、ご褒美を目当てに行動する子どもになってしまうかもしれません。 しかし、人間はアメとムチのような外的な刺激によって新しい行動パターンを学習するばかりではありません。 むしろ、まねすることによって学習することが圧倒的に多いことが知られています。 専門的にはモデリング理論と呼ばれています。 モデリング理論を使ったしつけはいたってシンプルです。 親があるべき姿を見せればいいのです。 よく「"あいさつはきちんとしなさい!"と厳しく言っています」という人がいますが、子どもにそう何度も厳しく言わなければいけないってことは、きっと親である本人が普段きちんとあいさつをしない人なんだろうなと推測できます。 親が誰に対しても気持ちよくあいさつを交わしていたり、「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと言えるような人なら、その子どもは、叱られたり、怒鳴られたりすることなく、そのような振る舞いをまねるようになるでしょう。 良い振る舞いができたときに、親が気付いて、きちんと褒めてあげれば、良い振る舞いがしっかり身に付きます。 逆に、「どうしてこの子はできないんだろ?」と思ったら、子どもを責めるよりも先に、胸に手を当てて普段の自分を思い出してみるといいかもしれません。 例えば「どうしてこの子は素直に謝れないんだろう?」と思った場合、「自分は素直に子どもに謝っているだろうか?」「素直に自分の非を認めるべきときに、言い訳を考えたり、ごまかしたりしてはいないだろうか?」と考えるのです。


