パパの悩みを分かち合う 今週の相談事例集

パパからの相談にどのようにお返事したか、また、パパはその後どうしたのかをご紹介します。
(プライバシーに鑑み、内容を一部変えてご紹介しています)

2016年09月01日

仕事で大きな不安を抱え、自分に自信がもてません。(30代、1児のパパ)

【初回相談主旨】

今仕事でとても不安な状態にいます。そんな自分が親としても自信が持てない状態です。

今後の仕事が自分に務まるのか、毎日特に朝になると不安になります。とても務まらない気がして、そうすると社内の皆の顔が頭に浮かび怖くなって動けなくなることがあります。

もともと営業として10年ほど勤務していましたが、このままでいいのかとずっと考えていて、自分のやりたいことがは経理だと思い、一度今の会社を退職して会計事務所に転職をしました。(これがまた浅はかだったかもしれません)

しかし、そこが昼も夜もないような職場で体も精神も壊しかけ、再び縁があり出戻りの形で今の会社に戻らせてもらいました。それから約1年半が経過しています。

だから今のところでも「とてもできない、向いてない」などとはなかなか言えない状態です。でも、うすうす向いていないのではとも考えてしまっています。今までは自分だけの仕事でよかったが、今は調整等人の間に入ることが多く、皆の顔が怖くたまに孤独を感じてしまうこともあります。

家に帰って気を取り直していろいろ気持ちを整理しても毎日朝になると特に出勤前になると同じ気落ちになります。

一度退職する前は挑戦だと思って挑んだが、10年近くかけてやっと営業として形になってきたところを捨ててわざわざ苦労する方向に進んだ決断に「これでよかったのか」としんどくなるといつも考えてしまい、自己嫌悪に陥り、これがまたつらいです。

身分不相応(実力がないのに高望みする)の行動をとっていつも苦労する自分がバカで嫌いです。その割に世渡りは上手ではないです。

こんな考えだから、人より劣っている、自分はバカだ、上に立つ資格がない、といつも頭に浮かび、人前にたつことが多い今の業務が一層しんどいです。
  
自分がやりたいと言ったことだから、何甘いことを言ってるんだといわれるとその通りなのは分かっています。自分の浅はかな考えで、そもそも経理とかんがえたのも、当時の仕事がしんどい時に半分逃げに近い考えだったかもしれないです。でも専門性を持ちたいと考えていたことは事実です。

妻に相談しても「やりたいことをやって、慣れている会社なのに何がしんどいの?」となかなか現状を理解してもらうことが難しいのと、妻は子育てでいっぱいの状態でもあります。

まずは聞いていただきたかったのと、どう気持ちの整理をしていけばいいのか、分かりません。

なんとか仕事はしているが、たまに気がくるいそうになります。
(30代、1児のパパ、Dさん)


【初回返信内容】

仕事に対する不安が強いのですね。
だいぶ心が疲れているようですね。
心配です。

奥様にご相談されてもあまり共感してもらえないのですね。
それはちょっとつらいですね。
子育て真っ最中でそれどころではないのもわかりますが。

気持ちを切り替えようともされているんですよね。
でも朝になると恐怖すら感じる毎日。。。
それでは心がもちませんね。

ほかにはどんなときに不安を強く感じますか?
具体的に教えてください。


【その後】

漠然とした不安や恐怖の正体について、何度もやりとりをしました。そのうえで、「何をどうしたいのか?」を再度確認しました。すると以下のようなお返事がありました。

・他に転職したいというわけではない。逃げたいと思う気持ちは勿論ありますが、今までの経験でどこに行っても同じだし、今逃げたらスキルも中途半端で本当に使えない中年になってしまう。
・今の上司に比べて「レベルが落ちたな」と皆に思われるのが怖い、軽く見られたくない。
・また、自分の仕事が気に食わない人(と自分からは見える人)や合わない人、認めてくれていない人のことを気にしないようにしたい。
・失敗した時等に自分が悪い、と責めたり落ち込んだりする癖を直したい。
・他人からの評価を気にしないようにしたい。
・人の批判を受け流すくらいの強い気持ちが欲しい。
・包容力がほしい。(別に大したことないけどなんか納得してしまう人っていますよね)

私は率直に「欲張りすぎ」と伝えました。そして今度は「これだけは自信がある」ということを教えてくださいと返事しました。

すると、以下のような回答でした。

「強いて言えば、実力以上のチャンスをつかむこと、かもです。でもそれがいつも余計で、行くも地獄、引くも地獄状態に陥って、この道を選択しないほうが良かったと思うのと同時に自分で勝手に苦しんでしまっています。」
「「実力以上」というのは、前回も書きましたように いつも神経をすり減らすような道ばかりに行ってしまうことです。」

そこで私は今度は次のような質問をたたみかけました。

神経をすり減らすような道に行くことが「実力以上」なのですか?
実力通りのことをやってれば、神経をすり減らすことはないのですか?
世の中の人たちは実力通りのことをしていて、神経をすり減らしていないのですか?
神経をすり減らさず、実力の範囲内のことだけをしていれば、人間は幸せなんですか?
実力の範囲内のことってチャンスなのですか?

それに対するお返事は丁寧なものでした。しっかりと自分に向き合っている様子でした。そして以下のようなコメントがありました。

「ご相談の中で、いつも大それたことを考えて、すぐには到達できないような大それた目標に対する結果を早急に求めすぎる癖があるんだな、と分かってきました。」

最後のメールには以下のような力強い言葉がありました。

「もう頭の中のものは全部出した感じです。
もちろん今後の将来や、現在に至った自分の考えの甘さが頭に浮かぶこともあります。

ですが、おおた様のアドバイスや、その間に考えたことを現在の自分と、あるべき自分のギャップを少しでも埋めていくように毎日を大切に過ごしていきます。

また、一日一日を楽しく過ごせるようにもしていきたいと思います。(仕事だけが全てじゃないな、とやっと少しかんがえれるようにもなってきました)

妻の存在も大きく、大事にしていきます。最近、ちょっと妻の態度も柔らかくなってきました。少し慣れてきたことと、僕が家事をよりするようになってきたと感じてくれるようになったかもしれません。」

私は何もアドバイスをしていません。Dさんが自力で自分と向き合い、自分自身の無意識を変えていったのです。そうすると不思議なことに、奥様にも変化が表れたようです。そういうものです。

家族は1つの有機的システム。その構成要素の一つである個人に変化があると、家族全体が少しずつ変化を始めます。そうなればポジティブなスパイラルが生じます。Dさんの家庭も仕事も、少しずつ落ち着きを取り戻すでしょう。

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