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元気になる映画紹介 シアターふぁー座

パパががんばる映画を紹介します。映画だからといってスーパーヒーローのようなパパばかりではありません。
パパとしての方向性や自信を失ったときなどに見ると元気が出ますよ。

ホームレス父子の奇跡の大逆転

『幸せの力』

事業に失敗し、妻に逃げられたクリス。しかし、クリスは5歳の息子だけは妻にも手渡さなかった。父親を知らずに育ったクリスは、息子には絶対にそんな思いはさせないと誓っていたからだ。滞納していた税金を強制的に徴収され無一文になり、焦りと不安から、いつもはやさしいクリスが息子に当たり散らす場面もある。 ホームレスにまで追い詰められる父と息子がそこからどのように這い上がるのか......。サンフランシスコでの実話をもとにしている。

◎ダメパパ太田がいちばん泣いたシーン......地下鉄のトイレで夜を過ごし、不審に思った駅員にドアを激しくノックされながら、クリスはただ、なすすべもなく、息子を抱きしめて涙を流すシーン。そして、息子ともども行き倒れになるのではないかという長い長い不安、恐怖、緊張から解放された瞬間、クリスの目にじわりとにじみ出る安堵の涙にもらい泣き。
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家族を守るためならプライドなど不要

『シンデレラマン』

妻と子ども3人、ファイトマネーで何不自由ない生活を送っていたプロボクサー・ジム・ブラドッグは右手の故障で引退を余儀なくされた。放り出された世間は未曾有の大恐慌。肉体労働で日銭を稼ぐが、電気代も払えず、子どもたちに十分な食事をあたえることもできなくなった。どん底の中、殺人ボクサーとの一夜限りのプロ復帰戦のチャンスが巡ってくる。勝ち目はないどころか、自分も殺されるかもしれない。しかし、ファイトマネーがもらえるなら......。ただ、家族の食べるもののために、腹ぺこのまま殺人ボクサーの待つリングに向かうジム......。実在のボクサー、ジム・ブラドッグその人を題材にしたノンフィクション。

◎ダメパパ太田がいちばん泣いたシーン......妻は子どもたちを親戚の家に預けるという苦渋の選択をする。しかし、ジムは怒り狂う。「何があってもお前たちと離れたりはしない」と固く約束をしていたからだ。しかし、カネはどこにもない。子どもたちを連れ戻すために彼は、金持ちの集まる社交場で、物乞いを始める。そのシーンが泣ける。かわいそうで泣くのではない。 「カッコなんてつけなくていい。どんなことをしてでも家族を守る」 パパとしての覚悟にじーんとくるのだ。
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父親であろうとする純粋な気持ち

『I am Sam/アイ・アム・サム』

サムは知的障害を持つ男。そのサムがアクシデントのように父親になってしまった。母親は出産直後に失踪。お金の計算も読書もままならないサムだが、友人たちの協力を得て、娘のルーシーを育てるが...。ルーシーが7歳になったとき、ソーシャルワーカーによって「父親としての能力に欠ける」と判断され、ルーシーを奪われてしまう。かけがえのないルーシーをサムはどうしたら取り戻せるのか。

◎ダメパパ太田がいちばん泣いたシーン......自分がサムよりも上手に本を読めることにためらいを感じ、本を読もうとしないルーシー。それを見たサムが憤りながらも、「ルーシーが上手に本を読めるようになることがうれしいんだ」と父親として普遍の思いをたどたどしいことばで必死に伝えるシーン。父親としての自分の能力の限界に気付きながらも父親であろうとするサムの純粋さに父親としての喜びの核を見た気がする。
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突然ママに出て行かれたら...

『クレイマー、クレイマー』

家庭をかえりみず、仕事一辺倒のテッドが帰宅すると、ジョアンナが荷物をまとめて家を出て行った。何も知らないビリーはベッドですやすや。そして、翌朝からテッドの奮闘が始まる。慣れない家事や育児に振り回され、出世にも失敗したテッド。しかし、テッドとビリーの間にはいつしか深い絆が結ばれていた。と、父子生活も板に付いてきたそのころ、ジョアンナがビリーを引き取りたいとテッドの前に現れる。「誰かの娘や妻ではない自分自身を見つけたい」というジョアンナのことばは現代のママたちにもそのままあてはまる気持ちではないだろうか。

◎ダメパパ太田がいちばん泣いたシーン......裁判で負け、ビリーを引き渡すことになったテッド。そのことを聞かされ泣きじゃくるビリーに、ママのところで楽しく過ごすんだと諭すシーン。やっと気付いた父親としての喜びを奪われるテッドの悲しみと、パパとママの両方の愛情を痛いほど感じながら、大人の都合に翻弄されるビリーが味わう無力感が同時に迫ってくる。
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